今度会話授業を担当することになったけど、どうしよう?
中上級の会話活動って何をしたらいいの?
そんな先生は必携の一冊です。ワークシートのサンプルなども掲載されているので、プリントの作り方やアイディアの参考にもなります。
会話授業の作り方
会話授業にありがちな問題への対応策が非常に丁寧に説明されており、また会話授業で使える活動のアイディアがレベル別に紹介されていたりと、とっても盛り沢山の内容です。
読んだ後には「活動のアイディアいっぱいもらっちゃった!」という気持ちになります。
本書の構成
大きく4つの章に分けられています。
Ⅰ章 会話は難しい?
Ⅱ章 会話授業は難しい?
Ⅲ章 授業を組み立てよう
Ⅳ章 会話授業あれこれ
各章の特徴
Ⅰ章 会話は難しい?
授業でディスカッションをするとき、先生が「もっと話してください」と言いますが、何を話したらいいんでしょう。
あいづちで、いつも「そうですか」ばかり言ってしまいます。
日本語授業内でよく学習者が抱える会話活動の問題を提示しながら、それについて考えるきっかけをくれます。また、どのようにこれらの問題に対処していったらよいのか、解決策も提示されています。
Ⅱ章 会話授業は難しい?
こちらでは、教師が会話授業に対して抱える悩みを解決するために、次のような項目が示されています。
- どんなことが問題なのか、
- どうすればいいのか、
- 解決策として本書のどのページを見ればよいのか
Ⅲ章 授業を組み立てよう
既存の教科書の会話練習をもう少し応用する方法や、ディスカッション・ロールプレイを導入する際の手順や方法が細かく書かれています。
また、会話活動を読む・聞く・見る活動とも関連づける方法も非常に役に立ちます。それらの活動のために実際にどんな教材を使ったらいいのかも詳しく記述があり、本当にアイディアがたっぷりです。
それぞれの活動にサンプルのワークシートが付いているので、教師が自分でプリントを作る際の参考になります。
また、レベル別に時間配分を変えた授業案や全10回を想定した会話クラスのカリキュラムも載っているので、これから会話授業を担当する先生にはもってこいの教材だと思います。
会話授業以外でも文型授業と並行で会話授業を進めていくパターンなど、色々見ることができ参考になります。
Ⅳ章 会話授業あれこれ
この章では、ストーリーテリングやプレゼンの方法など、様々な会話活動のアイディアが実際の教材シートとともに掲載。
各ページ、以下の流れで会話アクティビティが紹介されています。
- 学習レベル
- 学習目標
- 用意するもの
- 授業の流れ
- 実施の際のポイント(ひとこと)
初級から上級まで、幅広く応用できる活動が紹介されていて、「お、おもしろそうな活動!導入してみよううかな」と思わせてくれます。
関連情報
関連書籍
教師の7つ道具としていろいろ出ています。
オンラインの声
この本を参考にした活動案
敬語の練習を、形の変換だけにとどまらず場面の中で使えるように工夫した練習ができます。
こちらは、昔話の読解作業と敬語の練習を組み合わせたアクティビティ。ロールプレイまでに繋がるので、おもしろいですよ。
この本を買ってみる
現在会話授業を担当している方はもちろん、そうでない方でも、会話授業や会話活動でのアイディアがたくさんもらえ、参考になりますよ。
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