ビジネス日本語

『マンガで体験!にっぽんのカイシャ〜ビジネス日本語を実践する〜』

一口に「ビジネス日本語」といっても、日本語の知識だけではなく、それに付随する習慣や文化を理解することが求められます。

日本で働くことを考え、そのための勉強や就職活動をしている方々向けられた本書は、日本のビジネス習慣や日本文化に触れる機会を与えてくれます。

本ページでは、『マンガで体験!にっぽんのカイシャ〜ビジネス日本語を実践する〜』の内容について紹介していきます。

本書の特徴

日本漢字能力検定協会 (編集), 漢検協会= (編集)
2017/2/28

日本のビジネスで重要となるマナーや考え方が、それぞれのチャプターで1つずつ紹介されています。

各課の構成
  1. 読む前に
  2. 考えよう!
  3. 解説
  4. 使ってみよう
  5. 会話を作ろう
  6. ビジネス日本語にチャレンジ!

読む前に

ビジネスのとあるシーンをトピックにした漫画が4コマで描かれています。

オフィスで使用する言葉も、ピックアップされて紹介されています。

考えよう

漫画を読んで考えるための質問がいくつか用意されています。

内容理解で終わらず、「あなたらならどうする?」と考える質問が入っているのもポイントですね。

解説

漫画のようなシチュエーションに陥った時、どうしたらよかったのか、解説を読むことができます。

前項の「考えよう」を終えてからすぐに解説を読んで正しい対処法を確認できる点が、いいですね。

使ってみよう

解説を読んだ上での対処法を、会話形式で練習します。

漫画の部分に戻り、1〜3コマ目まではオリジナルを読み、4・5コマではこの「使ってみよう」で習った会話例に差し替えて練習するということもできます。

4・5コマ目を白紙にして、よりよい会話例のイラストを自分で描いて、セリフを練習するような活動があってもいいですね。

会話を作ろう

最後に、登場人物それぞれのシチュエーションを表す文章を読み、適切なセリフに変更するという会話作成の活動です。

「会話を作ろう」を使って、下記のような順番で練習していくことができます。

  1. 漫画を見ないで考えてみる
  2. 漫画を参考にしながら再考
  3. 全員で回答を確認
  4. 作った会話例でロールプレイ

目次を見る

トピックは多岐に渡ります。

部下が気をつけなければならないことだけでなく、先輩が注意しなければならない言い方、社内・社外など様々です。

<目次>

  1. そこまで正直ではなくても...
  2. ほうれんそうの前に確認を!
  3. 待つ身になってみないとね...。
  4. 書き出しが肝心なのです。
  5. 何を聞きたいかを、最初にね。
  6. その呼び方、ちょっと待った!
  7. 電話はメモする習慣をつけて!
  8. 4時と14時は大違い。
  9. だから、順番は大切なんですって!
  10. 有給休暇!心奪われる響きだけれど。
  11. コーヒーブレーク①日本語は難しい!?
  12. あれ?みんな、また帰らないの?
  13. スケジュール管理はしっかりと。
  14. どこはちょっと思い切って!
  15. 大事なのは日時とテーマ。
  16. 最初の一言が肝心!
  17. いくら地図が苦手でも...。
  18. 何を話せばいいのかな?
  19. ほうれんそうは社外にも。
  20. 名刺はきちんと整理しておかないと
  21. 仕事のメールに顔文字?
  22. コーヒーブレーク②初心、忘れるべからず!
  23. 相手の名前は重要だから。
  24. 急いでいる人もいるからね。
  25. 聞く耳を持つことも大切。
  26. 質問するのは、恥ずかしいことじゃない。
  27. いくら後輩だからって....。
  28. 「できません」と言うその前に。
  29. 準備は怠りなく。
  30. 何はともあれ、相談だ!
  31. 「ここは日本だよね?」と思うかもしれないけど...
  32. おいてきぼりは、いけません。
  33. コーヒーブレーク③やがて、いつの間にか...。
  34. 付録1「ビジネス日本語にチャレンジ!」
  35. 付録2「オフィスのことば」

内容たっぷり、充実しています。全てを網羅しなくても1つずつ必要なところだけ抜き出してカバーできるのもポイント。

本書の特徴

■マンガでわかりやすい

全てのトピックがマンガで導入されているため、感情移入がしやすくなります。

自分ごとに置き換えて考えることができるのではないでしょうか。

また、マンガも多過ぎず、1つのトピックにつき4〜5コマというのも読みやすいポイントです。

■主体的に問題解決する力を身につける

「考えよう」のところでは、まず「自分ならどうするだろうか」を考えせます。

よって、ただ受身的に学ぶのではなく、能動的に学ぶことで記憶にも残り、実際の現場でも考えて行動することにつながるでしょう。

関連情報

シラバス・指導案

公式サイトでは、本書のシラバス・指導案が公開されています。

授業で取り扱う前に、ダウンロードして参照してみてください。

にっぽんのカイシャサイトに行く

教案例

Mikke!でも、一例として本書を使った授業の教え方を紹介しています。

マンガを描くアクティビティも少し入れてみました。

オンラインの声

この本を買ってみる

この本は、電子書籍版があるのがとても嬉しい!

電子書籍なら拡大できるので、ルビが読みづらいところも簡単に読むことができます。

日本漢字能力検定協会 (編集), 漢検協会= (編集)
2017/2/28

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