初級を修了したレベルの学習者で、ビジネス会話表現の習得を目指したい人向け。基本的な代入練習に始まり、ロールプレイの使用を通して運用能力を高めていくスタイルになっています。
本書の概要
全部で8課から構成されており、1つの課はStage 1 〜Stage 4に分けられています。場面設定も「社内」と「社外」が用意されており、それぞれの適切な機能表現が導入されています。
本書の使用にあたっては、学習者のニーズに合わせて、どの課からも始めることが可能で、社内と社外のどちらか一方のみを学習することもできる。
『新装版 ビジネスで学ぶ日本語』 前書きより
各課の構成
- Stage 1 ロールプレイの会話例(代入練習)
- Stage 2 会話中の空欄穴埋めで表現確認
- Stage 3 ロールプレイのロールカード
- Stage 4 実際の場面を想定して使用場面を考える
- 読み物 日本のビジネス文化に関する短い読み物
Stage 1
社内と社外にわけられ、表現が紹介されているので、代入練習で確認します。英語翻訳がついており、漢字は総ルビです。
Stage 2
機能のみが書いてあるので、学習者にどんな表現を使うことができるのか、考えさせることができます。会話に合った表現であれば、CDのモデルと同じでなくても間違いではありません。
ですが実際に新しい表現を定着させることも大切なので、その後CDを聴いて自分の書いた表現と比較するなどして、確認していきます。
次ページにはコントロールされたロールプレイも載っているので、段階を経て練習していきます。
Stage 3
機能に応じたロールプレイの場面設定が日本語と英語で用意されています。ペアで練習したり、一対一のレッスンであればT-Sで練習できます。
Stage 4
実際にこんな場面にあったらどんなことを言うか、実際にこのような経験があるかどうか、といった実際の使用場面について考えます。
教室内で使用するのであれば、グループワークなどで使うといいと思います。
読み物
原則としてその課に関連したビジネス習慣の読み物です。ページ上半分に読み物、下半分に語彙リスト(英語訳付き)と長さはそれほど長くないので、自習用としても使えます。
目次
- 紹介
- あいさつ
- 許可
- 依頼
- 誘い
- 電話
- アポイント
- 提案・申し出
関連書籍
中級版も出ています。こちらは「商談のための日本語」だそうです。
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