文法解説書

『外国語としての日本語とその教授法』(2018)

日本語を教える、って一体どんなことを教えるんだろう?

日本語を教えたいけど、基礎がわからないので教え方を学びたい。

本書はそんな疑問を持っている人におすすめの書籍です。「日本語という言語の持つ特徴」から始まり、「文型1つ1つの教え方」を細かく説明してくれています。

本書の概要

2018年5月 風間書店
石橋玲子
¥2,800(本体価格) A5版 237p

目次

出典:風間書房

第Ⅰ部 外国語としての日本語

日本語の持つ性質が、外国語話者が学習する視点から説明されています。

【課題】として質問を提示しながら、読者に言語について考えるきっかけをくれる

→そして専門用語を織り交ぜながら、解説という種明かし。

順を追って説明が進んでいくため、読んでいて頭に入りやすいです。実際のページを以下に引用しました。

【課題7】動詞を1分で思いつくだけ、書き出してみてください。

「食べる」、「飲む」、「書く」、「読む」、「話す」、「買う」、「歩く」、「言う」「走る」など日常使用する動詞を挙げた人が多いと思う。それらを声に出して読んでみよう。何か気がついたことはないだろうか。

本書 P.29,30より

「う動詞」「る動詞」って何?

自動詞と他動詞って何が違うの?

そんな問いに対する答えがわかりやすく説明されているのが第Ⅰ部です。

第Ⅱ部 外国語話者への日本語指導

第2部では、日本語を教えたことがない人や新米日本語教師の先生にきっと役立つ、学習者にむけた具体的な指導法がとても細かく説明されています

目次からわかる通り、全てではありませんが基本的な文法の指導法が網羅されています。

それぞれの文法項目で、以下の点が丁寧に説明されているので、初めて教える方にとっては非常に助かります。

  • 文型説明
  • 指導例
  • 基礎練習
  • 指導の際の注意事項

オンラインの声

基礎的なことが載っているのでベテランの先生は必要ない、と思うかもしれませんが

日本語を教えたいんだけど、どこから始めたらいいのかわからない💦

日本語を教えるのが初めてなので、文法の教え方を知りたい。読んでおいた方がいい本があれば教えて欲しい。

そう聞かれたらオススメしてもよい一冊だと思います。

この本を買ってみる

2018年5月 風間書店
石橋玲子
¥2,800(本体価格) A5版 237p

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