日本語教師を目指している方や、「日本語教育ってどんなもの?」と気になっている方におすすめです。「日本語教育能力検定試験」のために学ぶような理論面と、現場で教える際の実践方法との橋渡しが見られる書籍です。
本の構成
大きく5つの分野「音声」「文字・語彙」「文法」「言語と社会」「教授法」に分けられています。
第1章 音声
- 音と音声
- 音声器官
- 2. 1. 有声音と無声音
- 2. 2. 有気音と無気音
- 2. 3. 調音点と調音法
- 日本語の音声
- 3. 1. 母音
- 3. 2. 子音
- 3. 3. 母音の無声化
- 3. 4. 音節
- 日本語のリズム(音声・拍)
- アクセント
- 5. 1. アクセントの種類
- 5. 2. アクセント核
- 5. 3. アクセントの法則
- 5. 4. 複合名詞のアクセント
- 5. 5. 動詞のアクセント
- 5. 6. 複合動詞のアクセント
- 5. 7. 形容詞のアクセント
- イントネーション
第2章 文字・語彙
- 文字
- 1. 1. ひらがな
- 1. 2. カタカナ
- 1. 3. 漢字
- 1. 4. 漢字の成り立ち
- 1. 5. フォント
- 語彙
- 2. 1. 基本語彙
- 2. 2. 基礎語彙
- 2. 3. 理解語彙と使用語彙
- 2. 4. 延べ語数と異なり語数
- 語の種類
- 3. 1. 和語
- 3. 2. 漢語
- 3. 3. 和製漢語
- 3. 4. 和製漢字
- 3. 5. 外来語
- 3. 6. 和製英語
- 3. 7. 混種語
- 語構成
- 4. 1. 複合語
- 4. 2. 派生語
- 4. 3. 縮約語
- 類義語
第3章 文法
- 語順
- 品詞
- 2. 1. 名詞
- 2. 2. 指示詞
- 2. 3. 形容詞
- 2. 4. 動詞
- 2. 5. 副詞
- 2. 6. 接続詞と接続助詞
- 2. 7. 助動詞
- 2. 8. 助詞
- テンス(時制)
- 3. 1. テンスの形と意味
- 3. 2. 従属節のテンス
- アスペクト
- 4. 1. アスペクトによる動詞の分類
- 4. 2.「てある」と「ておく」
- ヴォイス(態)
- 5. 1. ヴォイスの特徴
- 5. 2. 受身(受動態)
- 5. 3. 使役態
- モダリティ
第4章 言語と社会
- 共通語・標準語
- 方言
- 日本語はいくつある?
- 公用語と国語
- 位相
- 社会言語能力・社会文化能力
- 非言語コミュニケーション
第5章 教育法
- 1. コースデザイン
- 1. 1. ニーズ分析・学習目標・環境
- 1. 2. シラバスと教授法
- 1. 3. 新しい教育方法
- 2. 教材
- 2. 1. 教材・教具
- 2. 2. 教材分析
- 2. 3. 教材開発
- 3. テストと評価
- 3. 1. 評価の種類
- 3. 2. テストの種類
- 3. 3. テストの分析
- 3. 4. テスト以外の評価法
- 4. 教室活動
- 4. 1. いろいろな活動
- 4. 2. 教師と学習者
- 教えない教え方
本書の特徴
イラストが豊富でわかりやすい!
文章だけでなくイラストが多く使われているので、内容がビジュアル化され、理解しやすくなっています。
助詞の項目では、○や→などの記号を使ってそれぞれの助詞がイメージ化されているので、学生に説明する時にも使えそうです。
QRコードで音声資料にアクセス
本文中の随所にQRコードがあるので、スマホでスキャンすれば簡単に資料にアクセスできます。本を読みながら携帯で資料をすぐに見られるのは、便利です。
確認問題つき
各章の終わりに確認問題がついているので、読んだ内容が本当に理解できたかどうか、確かめることができます。
また「考えよう」という項目もあり、読んだ内容が実生活でどのように繋がっているのかを考察するきっかけをくれます。
知識としては持っているけれどなかなか実際の使用場面と結びつかない、という方や「なんとなくこの世界に入って教えているけれど、もう一度基礎を学び直したい」という方にもおすすめです。
関連サイト
ウェブサイト
QRコードの資料や音源をパソコンで見たい方は、出版社のサイトで見ることができます。
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